ayurclothの布ができるまで

アーユルヴェーダ染め

ayurclothのカディコットン生地は、無農薬綿花を紡いで糸にするところから布作りが始まります。
織り上がった生地は、アーユルヴェーダ染めという全く化学処理を施さない伝統的なアーユルヴェーダ染めという染色方法で様々な薬草を使って染色されます。
伝統的なアーユルヴェーダ染め技法は、Kuzhivila Familyが世襲する秘伝のため、全てを開示することは固く禁じられています。
ここでは、公開を許された一部のプロセスのみをご紹介致します。
※当サイト内の写真・文章の転載は、固くお断り致します。

オーガニックコットン
無農薬綿花を紡いで糸にする(Spining)

ケララ州と北インドのクジャラート州の厳選した綿花農家から仕入れた無農薬綿花を使用しています。

手紡ぎ糸
紡いだ糸をまとめる(Yarn Binding)

Khadi cotton生地は、手紡ぎ糸を手織りしています。

手織りカディコットン
手織りで生地にする(Hand Weaving)

現地NGOが運営する手織り工房で、糸から織物へと手織りされる。
手紡ぎ手織りの生地は、糸のよりが機械織り生地のように均一でないため、布目に空気を含み、洗えば洗うほど柔らかく肌に馴染む。
冬は暖かく、夏は空気を通すため涼しい。

アーユルヴェーダ染め
精錬(Sorping)

天然サポニン成分であるソープナッツで、油分や汚れを除去し、柔らかくする。界面活性剤を使用しない伝統的な手法。

アーユルヴェーダ染め
漂白(Bleaching)

アロエベラブリーチと呼ばれるアーユルヴェーダ染めの特殊な漂白方法。アロエベラ、タマリンド、ニームなど20種類以上の薬草の煮出し液に、生地や糸を浸すことで漂白する。
ゴムトラムと呼ばれる牛尿を使用することもある。煮出し液から取り出した生地や糸は、午前中の日光に晒すことで、漂白のプロセスは完了する。

アーユルヴェーダ染め
媒染(Gumming)

色を生地に定着しやすくするため、40種類以上の薬草をブレンドし、天然のエッセンシャルオイルや鉄分を含む粘土などを加えたものを媒染剤として使用する。
色によって配合する薬草の種類は異なります。発色を良くしたい場合は、Lodhra,Kenduka,Haritakiなどのハーブを配合するなどして調整する。

アーユルヴェーダ染め
薬草をカットする

染める直前に薬草をカットする。薬草は2,000種類以上の薬草の中から、40〜60種類が、アーユルヴェーダ医師によって調合される。
フレッシュ・ハーブ、ドライ・ハーブ、花びら、種子、樹皮、木の根、スパイスなど様々な植物を使用する。
アーユルヴェーダの知恵をもとに配合を調整することで、効能や色出しをコントロールしている。

アーユルヴェーダ染め
薬草を煮出して染め液を作る

天然の山の沢水と薬草を合わせて煮出していく。電気やガスの火は使わず、工房周辺で採取したアカシアの木を薪にして加熱する。
細かいところまで、昔ながらのアーユルヴェーダ染めの手法を守ることに拘っている。
こうして出来上がった染色液は、飲むこともできるほど安全なものです。

ターメリック染め
染色する(Dyeing)

熱を加えて温めたハーブの染色液に、布を繰り返し浸しながら染めていく。

アーユルヴェーダ染め
仕上げ(Finishing)

染め上げた布に、天然の山の沢水をたっぷり振りかけて濯ぐ。
布の染色には水をたくさん使うため、汚染されていない綺麗な水が豊富にある環境であることが必須条件になる。
ケララ州のアーユルヴェーダ染め工房は、インド政府により工房周辺20ヘクタールを保護されている。

アーユルヴェーダ染め
布をきつく絞る

水滴が出なくなるまで、布をきつく絞る。全て手作業である。
力仕事のため、男性が担当している。

アーユルヴェーダ染め
薬草の効能を布に定着させる(Seasoning)

染色直後の生地は、1~2か月の間、暗室でゆっくり乾燥させながら保管する。暗室の床にはドライハーブが敷き詰められている。
この工程を経ることで、薬草のパワーや色が深く布に定着する。
その後、一度だけ午前中の太陽の光に当て乾燥させる。

アーユルヴェーダ染めカディコットン
生地を整える(Ironing)

完成したアーユルヴェーダ染め布にアイロンをかけ、日本へ発送される。
このようにayurclothの布は、製造工程で全く化学処理を施さないため、防縮加工、形状記憶加工もされていません。
手織り手染めのため、色ムラ織りムラが出る場合もあります。
昔ながらの手法で作られた貴重な手染め手織り生地の良さを、大切に末長くお楽しみ頂けると嬉しく思います。

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